妊娠中のマイナートラブルとして恥骨痛があります。
私は9か月くらいから痛みが強くなり、立っていたり、歩いていたりするととても痛くなりました。
同じ思いをされている方へ、今回調べたことをご紹介します。
臨月に突入!「ツーン」と感じる恥骨痛の原因
妊娠の最終段階、臨月に突入すると、多くの女性が恥骨の痛みを感じることがあります。
特に歩くときや立ち上がるときに「ツーン」という鋭い痛みを感じることがありますが、これは一体どのような原因があるのでしょうか。
ツーンと痛む恥骨痛とは?
恥骨とはおへそから下へ辿った先に触れる骨が恥骨で、骨盤の一部のことをいいます。
恥骨痛はその恥骨の部分をつなげる軟骨と骨が集まった部分が、緩んだり、広がったりすることで生じる痛みです。
特に私たちの骨盤の前側に位置する恥骨という部分に生じる痛みのことを指します。
この痛みは特に妊娠中の女性に多く見られます。
胎児の成長やその位置、そして妊娠に伴うホルモンの変化が痛みを引き起こす主な原因となっています。
恥骨の位置について詳しく教えて。
恥骨は、私たちの体の下腹部、具体的には骨盤の前側に位置する骨です。
実はこの恥骨、中央で左右の骨が結合して形成されています。
妊娠すると、この結合部分が緩むことがあり、それが痛みの原因となることが知られています。
ツーンとくる恥骨痛の主な原因は?
恥骨痛を引き起こす大きな要因は、妊娠ホルモンのリラキシンです。
このホルモンの作用で、骨盤の関節が緩むようになります。
さらに、妊娠中の胎児の重さやその成長により、骨盤に大きな圧がかかることで、恥骨の部分に痛みが生じることが多くなります。
なぜ恥骨痛は治りにくいのか?
恥骨痛は一度発症すると、治りにくいのが特徴です。
その理由は、妊娠中の女性の体は日々変化しており、胎児のサイズや位置も変わり続けるためです。
これにより、痛みの原因となる圧力や緊張が継続的にかかるため、痛みが繰り返し発生しやすくなるのです。
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臨月の恥骨痛に関する一般的な情報
臨月になると、多くの妊婦さんが恥骨痛を経験します。
しかし、この痛みは一体どのようなものなのでしょうか。恥骨痛に関する一般的な情報をまとめてみました。
妊娠中、臨月に恥骨痛が起こる原因
繰り返しになりますが、
- 妊娠5週目から出てくるリラキシンの作用で骨盤が緩むこと
- 骨盤の緩みに対応できないほど周りの筋肉が固くなっていること
- おなかの赤ちゃんの重さで骨盤が広がること
大きく分けてこの3つが原因です。
特に1のリラキシンは骨盤の恥骨周囲を緩ませるホルモンで、妊娠初期から作用します。
妊娠後期から症状が出る方が多いですが、リラキシンの作用によっては妊娠初期から恥骨痛が起こる方もいます。
また骨盤周りの筋肉が固いと恥骨痛の痛みも強くなるようです。
恥骨痛の痛み方
人によって感じ方が違いますが、陰部や足の付け根、腰が痛むことが多いです。
また痛みの感じ方もズキズキ、チクチクといった感覚です。
痛みが出やすいタイミングもあります。
寝返りをうった後、歩いているとき、立ち上がるときなど、動作のタイミングで起こることが多いです。
私は寝ている間トイレに立つときや、歩いているときに、股の辺りや膣がズキズキ痛みました。
痛みが強いときは一度立ち止まって休憩しないと動けないくらい痛かったです。
動くと痛むとわかっている恐怖…(笑)
恥骨痛に関連する病気とは?
恥骨痛は、その名の通り恥骨周辺の痛みを指しますが、この痛み自体が病気を示すものではありません。
しかし、この痛みの背後には、特定の病気や体の状態が関連していることがあります。
具体的には、「恥骨結合炎」という炎症が恥骨の結合部に生じることや、骨盤全体の歪みが痛みの原因となることがあります。
これらの状態は、特に妊娠や出産後の女性に多く見られるもので、適切な診断と治療が必要となります。
痛みが続く場合は医師に相談しましょう。
「ツーン」と感じる恥骨痛の治療・対処法
つらい恥骨痛の乗り切り方として以下があります。
姿勢を正す
お腹が大きくなってくると、バランスを取ろうとして反り腰や前かがみになり、骨盤周りが歪んでいきます。
歪みが大きくなると、恥骨痛が助長されるのでできるだけ骨盤を立てるように姿勢を正して過ごしましょう。
また、臨月で赤ちゃんの重さによる骨盤の緩みには『骨盤高位』の姿勢がお勧めです。
枕やバスタオルなどを使って腰の下に入れ、骨盤の位置を高めにして10分程度横になってみましょう。
赤ちゃんや子宮が上のほうに戻ってくることで痛みが少し改善されます。
必ず無理のない範囲で行いましょう。
骨盤ベルトを着ける
骨盤ベルトを着けることで、骨盤を立てるサポートになるのはもちろん、腰へのおなかの重さの軽減にもなります。
ただし、正しい位置で装着しないと赤ちゃんにも悪影響になるので、助産師に正しいつけ方を習ってから装着することをお勧めします。
ストレッチや入浴で血行をよくする
骨盤周りの筋肉の硬さも恥骨痛の原因の一つです。
特に内もものストレッチや、腰回り、背中の筋肉をほぐしていくといいでしょう。
ぜひ背中や腰回りはパートナーの方にほぐしてもらってパートナーとの時間を大切に過ごしてくださいね。
また、臨月の入浴はのぼせやすく入浴中に体調を悪化させることがあるので、ご家族など誰かいるときに入浴することをお勧めします。
効果があるのかわかりませんが、恥骨痛で痛いときはおしりに力を入れると痛みが少し軽減する気がします。
恥骨痛でツーンと痛む時の受診の目安とポイント
恥骨痛が続く場合、放置せずに専門家の意見を求めることが大切です。
産婦人科や整形外科での診察を最初のステップとして考えましょう。
痛みの強さや持続期間、その他の症状によって、さらに詳しい検査や専門的な治療が必要となることも考えられます。
恥骨痛の日常生活上の原因と対処法
恥骨痛の原因は、日常生活の中のさまざまな要因に起因することがあります。
不適切な姿勢や肥満は、恥骨や骨盤に余計な負担をかける要因となります。
長時間の立ち仕事や重い荷物の持ち運びは、痛みを悪化させる可能性があるため、注意が必要です。
日常の中で、体の負担を減らす工夫や、適度な運動を取り入れることで、恥骨痛の予防や軽減が期待できます。
恥骨痛における一般的な対処や施術
恥骨痛の対処法として、まずは痛みを和らげるための鎮痛剤の使用が考えられます。
妊娠中でも使えるお薬はあるのでご安心ください。
しかし、薬だけに頼るのではなく、安静にして痛みの部位を休めることも大切です。
さらに、マタニティ整体や骨盤矯正などの専門的な施術を受けることで、痛みの原因となる体の歪みを改善し、恥骨痛を根本から解消することが期待できます。
恥骨痛の予防と日常生活のアドバイス
恥骨痛を予防するため、または痛みを軽減するために日常生活で気をつけるべきポイントについて改めて解説します。
恥骨痛を和らげる正しい姿勢
日常生活の中での姿勢の悪さは、恥骨痛を引き起こす大きな要因となります。
特に、長時間同じ姿勢でいることが多い現代人にとって、正しい姿勢の維持は非常に重要です。
立つときや座るとき、そして歩くときには、背筋をしっかりと伸ばし、頭から足までの一直線を意識することで、骨盤や恥骨への負担を軽減できます。
適度な運動とストレッチの効果
筋肉や関節の柔軟性を保つためには、日常的に適度な運動やストレッチが欠かせません。
特に、骨盤を支える筋肉をターゲットとした運動は、恥骨痛の予防や軽減に繋がります。
例えば、軽いスクワットや骨盤を中心としたストレッチは、日常的に取り入れると良いでしょう。
ただし、妊娠中の方は無理ない範囲で、医師の指示のもと行ってください!
体重管理と恥骨痛
体重が増加すると、それだけ骨盤や恥骨にかかる負担も増えます。
特に妊娠中は体重管理が難しくなることもありますが、バランスの良い食事や適度な運動を心掛けることで、健康的な体重をキープすることが可能です。
定期的な体重のチェックと、適切な食事の摂取を意識しましょう。
適切な靴選びとその効果
足元からのサポートは、骨盤や恥骨への負担を大きく左右します。
特に、高いヒールやフラットシューズは、骨盤のバランスを崩す原因となることがあります。
日常的に履く靴は、足にしっかりとフィットし、歩きやすいものを選ぶことで、恥骨痛の予防や軽減に繋がります。
「ツーン」と感じる恥骨痛の実体験
多くの妊婦さんや産後のママたちが「ツーン」という痛みを経験しています。
ここでは、実際に恥骨痛を経験した私の体験談を紹介します。
妊娠中の恥骨痛体験談
私は妊娠中期までなんともありませんでしたが、妊娠後期に入り、突然ズキーンとした痛みに襲われました。
持続するわけではなく、歩いている途中、仕事中などツーンとした痛みが時々ありました。
痛みがある間は動けずじっとしているしかないので、日常生活にかなり支障がでましたね。
結局臨月で管理入院になったので、安静にしていたら痛みはほぼ消えました。
知らず知らずのうちに体に負担をかけていたのだと反省です。
まとめ
私は前置胎盤だったので散歩などの運動も控えていましたが、大好きな外食やお買い物が恥骨痛で予定を変更するなんて悲しいこともありました。
臨月に向かうにつれ、気分転換の外出もなかなかできなくなることが多いのに、恥骨痛でせっかくの外出が台無しになってしまいます。
体重管理をしている妊婦さんは恥骨痛で運動ができなくなるのも困りますので、ぜひ早い段階からストレッチや姿勢など対策していきましょう。
私は運動やストレッチなどは専門外なので、ぜひ助産師さんや医師に相談してみてください。
頑張りすぎるのも負担になります。無理をせず、やれる範囲で行ってください。
恥骨痛は、多くの女性が経験するものです。
しかし、正しい知識と対処法を知ることで、痛みを軽減することが可能です。
このブログを参考に、より快適な妊娠生活や産後の日常を送ってください。
参考文献
厚生労働省研究班(東京大学医学部藤井班)監修 女性の健康推進室 ヘルスケアラボWEBサイト
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